当店が京の台所とよばれる錦市場に店を構えたのは、江戸時代の寛政二年(1790年)のことになります。家伝の覚書によると伊予国(現愛媛県)越智郡出身の神主、政右衞門を父に持つ伊予屋政七が知恩院の賄い方として出入りを許され、その子初代和泉屋吉兵衞が、現在地にて「ゆば」を商い始めたと記されています。
日本最初電熱応用装置の前にて記念写真
※京都電燈は、関西電力の前身
創業から二百余年にわたり「京ゆば」の専門店として商いを続けてきました。錦市場では唯一、ゆばの製造販売をしています。厳選された国産の大豆と、錦の地下水だけを使い、昔ながらの手法で、手作りの「京ゆば」をお客さまにご提供しております。
現在の当主は初代から数えて、九代目になります。先代の残した言葉「商売は牛のよだれのように細く長く」を胸に、ひたすら「ゆば」を作り続けてきました。急に大きいことをせず、変わったこともしない。錦小路で唯一の「ゆば」の専門店として、これからも伝統の手業を守りつつ、美味しい「ゆば」を追求してまいります。
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